「太平記」のスピンオフ作品

2020/07/29

NHK大河ドラマ「太平記」(BSプレミアム、日曜日午前6時)の再放送が、意外と好評である。Googleで85%のユーザーがこのテレビ番組を高く評価とあり、また、たくさんの視聴者からの感想も寄せられている。1991年放送と、30年前の作品であるから、初めて見たという人の方が多いのではないか。また、主人公の足利尊氏を演じる真田広之を初め、武田鉄矢(楠木正成)、陣内孝則(佐々木道誉)片岡鶴太郎(北条高時)、柳葉敏郎、高嶋政伸、沢口靖子、 宮沢りえ、樋口可南子と、ほとんどの登場人物を演じる俳優たちが今なお活躍していることが、この作品の魅力をいっそう高めているような気がする。現在ベテランの域にある彼らの若かりし頃の姿を見るのは、何とも微笑ましいものである。ところで、花田春兆著『殿上の杖-明石覚一の生涯-』(伏流社)は、「太平記」のスピンオフ作品である。大河ドラマの再放送がきっかけとなって、「もう一つの太平記」とも言うべきこの作品がより多くの人々に知ってもらえることを期待したい。

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